みなさんは「アドレスホッパー」はご存知ですか?
ここ2、3年アドレスホッピング(多拠点生活)をする人たちのことを示す「アドレスホッパー」と言う名称が徐々に浸透しつつあります。
簡単に言うと特定の拠点(家)を持たずに、国内外で移動生活をする人たちを「アドレスホッパー」と呼びます。
まるで移動型民族のジプシーのような生活スタイルですよね。
そんな「アドレスホッパー」が近頃、日本でも増えつつあるんです。
昔は「Airbnb」というサービスを利用して、いろいろな土地に泊まる「アドレスホッパー」の人たちもたくさんいました。
Airbnbは、宿泊施設・民宿を貸し出す人向けのウェブサイトである。世界192カ国の33,000の都市で80万以上の宿を提供している。2008年8月に設立された、 サンフランシスコに本社を置く、非公開会社Airbnb, Inc.により所有、運営されている。
出典:Wikipedia Airbnb
最近では、「アドレスホッパー」や「ワーケーション」する人向けの宿泊サービスがたくさんあります。
敷金や礼金無しで2週間〜1ヶ月単位で借りられる家具付き住居や、「サブスクリプションタイプ(定額制)」で国内外の家、ホテル、ホステルなどに自由な日数住み放題のサービスなどです。
今回は「アドレスホッパー」の実態や日本で人気の5つのサービスについて、詳しく解説していきます!
■目次
・アドレスホッパーとは?
1.HafH
2.NOW ROOM
3.Hmlet
4.ADDress
5.OYO LIFE
・まとめ
・アドレスホッパーとは?
特定の家を持たずに多拠点で移動生活、旅暮らしをする人たちのことを「アドレスホッパー」と呼びます。
近頃、テレワークが注目されオフィスを縮小する会社や、オフィス自体を無くし社員全員を在宅勤務にさせる会社も増えてきました。
ノマド生活をしているフリーランス以外にも、企業に所属している会社員の方々が拠点(家)を持たず「アドレスホッパー」になる選択をしています。
特にオンラインで仕事が完結する人たちは1箇所に滞在する必要がないので、移動生活をしても仕事に支障が起きないのです。
完全に家を手放す多拠点生活の「アドレスホッパー」もいれば、週末だけどこか住む場所を変える週末「アドレスホッパー」の方もいるんですよ。
「アドレスホッパー」のスタイルは人によってさまざまです。
そんな「アドレスホッパー」に人気のサービスをご紹介していきます!
前は「Airbnb」を利用して、アドレスホッピングする人たちがほとんどでした。
なぜなら、家具付きのアパートやマンションの部屋を好きな日数泊まれるので、ホテルよりもリーズナブルで普通の生活が出来るからです。
最近では「Airbnb」同様、家具付きの部屋やホステルやホテルの一室を1日〜1ヶ月単位で借りられるサービスが急増しています。
1.HafH
「HafH」は世界で約300拠点に泊まることができ、全施設Wi-Fiが完備されており、「サブスクリプションタイプ」の住み放題サービスです。
公式サイトで気になる宿泊先を見つけたらまずチェックしたいのが、
・RESIDENCE(居住)
・SHORT STAY(短期間の滞在)
・WORKSPACE(ワークスペース)
・ACTIVITY(アクティビティ)
・CAFE(カフェ)
というアイコンです。このアイコンをチェックすることによって自分のニーズにあった宿泊先を探すことができます。
他のサービスにはない機能なので、とても使いやすいと思いますよ。
他にも共有スペース・アメニティ・その他、チェックイン/チェックアウト、ロケーション、アクセスを見ることができます。
「HafH」では
「好きな時に、好きな場所で働くための、住まいが見つかる定額制サービス」
というコンセプトがあり、国内外に関わらず旅をしながら働きたい人に対してニーズがあるように思えます。
料金プランによって月ごとに泊まれる日数が変わってきます。
定額料金は下記です。
プラン | 日数 | 金額 |
おためしHafH | 2日/月 | 3,000円/月 |
ちょっとHafH | 5日/月 | 10,400円/月(16,000円/月) |
ときどきHafH | 10日/月 | 20,800円/月(32,000円/月) |
いつもHafH(風) | 1ヶ月 | 53,300円/月(82,000円/月) |
現在、GO TOキャンペーンで月の利用料金が割引になっているので、会員数も増え続けています。
※2021年2月1日以降からはかっこ内の通常料金に戻ります。
「HafH」を利用するにあたって最も注意したいのが、
料金に含まれる「泊まり放題」は、「ゲストハウス」や「ホステル」と呼ばれる宿泊施設にある「ドミトリータイプ」が主な宿泊場所です。
という文言です。「ドミトリータイプ」ということは、相部屋になるということです。
「アドレスホッパー」をするからには、相部屋での生活もあるとは思いますが、宿泊には個室を使いたいという人も多いと思います。
そんなときに使いたいのが「HafH Coin」です。
「HafH Coin」を利用すると「ドミトリータイプ」から「個室」にグレードアップすることができます。
「HafH Coin」をもらうには2つ方法があります。
1つ目は料金プランの「ときどきHafH」では200コイン、
「いつもHafH(風)」では500コインが毎月、決済のタイミングで付与されます。
2つ目は「いつもHafH(風)」の料金プランで宿泊しなかった日数分を「HafH Coin」に還元するということもできます。
「HafH Coin」は期限があるわけではないので貯めることもできます。
そして、”海外では”「HafH Coin」なしで最初から個室を選択することができる宿泊先もあるそうなので安心です。
2.NOW ROOM
SNSなどでかなり話題のサービスが「NOW ROOM」
「NOW ROOM」では家具付きのアパート、シェアハウス、ホステル、ホテルなどを1ヶ月単位で借りることができるサービスです。
「NOW ROOM」の特徴としては敷金礼金など初期費用が無料で、
日本全国15,000室(2020年10月現在)に入居できます。
料金は物件ごとに違うので、公式ホームページでご確認ください。
そして最近では、1週間〜2週間お試しで住むことが出来る「お試しNOW ROOM」のサービスが、アドレスホッパーの間でも人気になっているそうです。
「NOW ROOM」のスマホアプリでは特徴や使える設備がアイコンで確認することができます。なので自分の希望に沿った物件を選ぶことができます。
加えて、位置情報を使ってマップを参照しながら滞在先を探すことも可能です。
1ヶ月単位ではなく短期で試したい、移動生活がしたい方にぴったりのサービスですよね。
しかもお値段は1週間で1万〜2万5千円とかなりお安く宿泊できます。
3.Hmlet
「Hmlet」は日本(東京)以外にもシンガポール、香港、オーストラリア(シドニー、メルボルン、ブリスベン)などにも1ヶ月〜年単位で住めるサービスです。
もちろん、どの物件も家具家電付きですよ。
入居には保証金だけ必要で、礼金などは必要ありません。
どの物件も都心部が中心で、アクセスが便利な場所にあるんです。
おしゃれでキレイな部屋ばかりで、郊外や田舎よりも都会で生活したいアドレスホッパーの方に向いています。
気になる物件にお問い合わせをしてから、内覧を3Dで見ることもできます。最短で3日で入居が開始できます。
料金は物件ごとに違うので、公式ホームページでご確認ください。
プランは下記になります。
1. ベースプラン | 2. 家具家電付きプラン | 3. オールインクルーシブ |
・Wi-Fi |
・家具家電 |
・水道光熱費 ・清掃サービス ・家具家電 ・Wi-Fi ・共有ラウンジ利用 ・専用アプリ利用 ・コミュニティイベント |
1. ベースプラン
通常の賃貸同様に、家具をお持ちになりたい方にお勧めです。家具サブスクリプションサービスのCLASと提携しておりますので、例えばTVだけ借りたいなど、家具レンタルもご利用いただけます。2. 家具家電付きプラン
単身赴任など短期間ステイにお勧めです。家具家電を揃える手間や初期費用を抑えられます。3. オールインクルーシブプラン
家具家電・水光熱費込みのため、面倒な手続きなどを全て省き、すぐに新生活をスタートできます。出典:ご利用プラン
「Hmlet」のコンセプトは
「ただ部屋を借りるだけでなく、新しい体験ができる場所」
です。
“新しい体験”とはその物件ごとに各種イベント(スポーツやアート、料理など)が定期的に開催されるところにあります。
特に注目したいのが、起業やビジネスライフに役立つネットワーキングイベントも開催されるという点です。
毎日を充実させたい、人脈を増やしたい、起業やビジネスに関わるヒントを掴みたいという方にぜひオススメです。
4.ADDress
「ADDress」は月額4万円(税別)で日本全国50拠点以上の「ADDress」管理物件に住み放題の、「サブスクリプションタイプ」のサービスです。
基本的には個室ですが、拠点によってはドミトリーもあるようです。
敷金・礼金・保証金などの初期費用はかかりません。電気代・ガス料金・水道代・ネット回線料金はすべて会員料金に含まれています。
とてもリーズナブルに感じますが、都心部や中心部の家よりも別荘地や郊外などにあります。
元々空き家だった物件をリノベーションしていることも、低価格の秘密かもしれません。
「ADDress」の一番の特徴は、契約者本人と二等親以内の親族を固定のパートナーとして1名のみ追加料金なしで同伴が可能という点です。
親族のパートナーと2人で、「アドレスホッパー」を体験したいという方にはオススメですね。
自然がある環境など魅力的な場所がたくさんあるので、都会の喧騒から離れ郊外でのんびりしたい方にもオススメです。
5.OYO LIFE
「OYO LIFE」は元々は、インドの大手ホテル会社の「OYO」と、インターネットのポータルサイトなどを運営する「Yahoo!」の2社によって設立された「OYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN 株式会社」という会社が提供しているサービスの1つです。
主に首都圏のいろいろな物件から、1ヶ月単位で借りることができるサービスです。
敷金・礼金・保証金などの初期費用はかかりません。
家具家電はついている部屋が多いようですが、中には家具がない物件もあるんです。家具家電がない部屋の場合は追加料金を払えば、入居前に設置が可能となっています。Wi-Fiは完備されています。
特徴の一つとして、すべての作業がスマホアプリのみで完結してしまうという点です。
「OYO LIFE」のコンセプトは
「旅するように暮らす」なので、ホテルの一室を借りるように、手軽にスマホ1つでマンションの一室を借りることができ、物件を予約した次の日には住むことが可能な場合もあるそうです。
注意点としては、レンジ、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、アイロン、ドライヤーといった生活必需品がない物件もあります。物件ページにて確認できない場合は、事前にお問い合わせをした方が良いかもしれません。
・まとめ
5つのサービスをご紹介しましたが、人それぞれ向いているサービスが違うと思います。
それぞれのサービスがどんな方に向いているのかをご案内します!
〇アドレスホッピングやワーケーションを短期で体験してみたい人
・HafH
・お試しNOW ROOM
〇日本全国でアドレスホッピングがしたい人
・HafH
・NOW ROOM
・ADDress
〇日本以外でも利用したい人
・HafH
・Hmlet
〇田舎よりも都心部で利用したい人
・HafH
・NOW ROOM
・Hmlet
・OYO Life
上記を参考にしていただき、ご自身に向いているサービスを選んでくださいね。
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