前回は【オンラインバスツアー体験】石見神楽編に初めて参加しました。2回目の「オンラインバスツアー」は「日本三大芋煮中山町」に参加してきました。
今回の「日本三大芋煮中山町編」の目玉は、旧柏倉家住宅と芋煮です!
芋煮についての魅力を聞きながら現地の方と味わうことと、重要文化財に指定されている、山寺の旧柏倉家住宅(きゅうかしわくらけじゅうたく)の内装をガイドの方と拝見できました。
実はこの「オンラインバスツアー」の「日本三大芋煮中山町編」は私が参加させて頂いた2020年11月12日の回が最後の回だったそうで、こちらに参加できたのはとてもラッキーでした。
今回の記事では「日本三大芋煮中山町編」の魅力を詳しく解説しているので、参加できなかった方も参加したけど振り返りたいという方も必見です。
■目次
1.オンラインバスツアーとは?
2.事前に準備しておきたいことは?
3.バスツアーは前日から始まる!
4.【体験】山形空港~山寺
5.【体験】紅花栽培で財を成した!旧柏倉家住宅とは?その内装に迫る
6.【体験】みんなでワイワイ、草原の上で芋煮会
7.まとめ+今だけお得な情報!
1.オンラインバスツアーとは?
「オンラインバスツアー」とは2020年5月15日からコトバスより開始されたサービスになります。
今回、筆者が体験してきた「石見神楽」の「オンラインバスツアー」は、元々はリアルで行われていた日帰りのバスツアーだそうです。
リアルだと往復で10時間ほどかかるそうで、そのバスツアーが「オンラインバスツアー」では1時間半で楽しむことができます。
1回の予約で2人以上で1つの画面をシェアして参加することも可能です。
2.事前に準備しておきたいこと
・パソコンにwebカメラが搭載されている機種かどうか?
「オンラインバスツアー」ではZoomを使用するので、webカメラが無い方は、あらかじめ購入しておきましょう。
・マイク付きイヤホンを持っているかどうか?
パソコンのスピーカーでも楽しめますが、マイク付きイヤホンがある方は準備をしておきましょう。
・円滑にツアーを行うために!
Zoom上の名前を事前に設定しておきましょう。
3.バスツアーは前日から始まる!
・今回の原産品は…?
「山形県産のラ・フランス」
「山形県産のリンゴ」
「山形県中山町の芋煮」2種類が届きました。
「山形県産のラ・フランス」と「山形県産のリンゴ」は写真の通り、食べ頃の時期が記されたカードが同封されています。
「山形県中山町の芋煮」2種類は「牛肉入り」と「芋棒煮」になります。
パウチのレトルトタイプです。
4.【体験】山形空港~山寺
今回の「オンラインバスツアー」は山形県中山町を巡る1時間半のツアーとなっております。
山形空港から出ているバスで出発し、中山町の山寺にある旧柏倉家住宅(きゅうかしわくらけじゅうたく)、ひまわり温泉ゆららの前にある鍋掛松(なべかけまつ)を巡る順路となっております。
・バスは山形市の山寺地区へ
中山町はかつて、紅花栽培が盛んに行われ、それにより財を成した柏倉家(かしわくらけ)のような農家(下記にて紹介致します)もあります。
バスを降りると登山口ふもとのお店に到着しました。
玉こんにゃくという串に刺さった丸いこんにゃくが売っているお店が多いです。
力こんにゃくと言って山寺の石段を登る前に召し上がる方も多いそうです。
杖の貸し出しもあります。なので上る前に杖を借りて登るのがオススメだそうです。
5.【体験】紅花栽培で財を成した!旧柏倉家住宅とは?その内装に迫る
旧柏倉家住宅に向かいます。今回の「オンラインバスツアー」に参加した人だけが見られる場所があるそうです。大きな長屋門をくぐると主屋が見えます。江戸時代に建てられ明治時代に11年かけて大改修された歴史ある建物だそうです。こちらの建物は重要文化財に指定されており、文化庁が運営している「文化遺産オンライン」にも掲載されています。
中に入ると弥和(みわ)と呼ばれるスペースがあり、台所兼、藁仕事を行っていた場所です。この木材は江戸時代、建てられた当初のままだそうです。かまどや米俵も当時のまま保存されています。
この押し入れは御鉢屋(おはちや)と呼ばれています。ここにも小さなかまどがあり、ここでは神仏にお供えするお米は特別に焚いていました。かまどの上の木の器に入れお供えしていたそうです。
お次は上段の間です。こちらは御頭首が執務を行っていたお部屋です。こちらは上座敷、下座敷です。特別なお客様がいらっしゃったときや冠婚葬祭の時に使っていたそうです。左手の上座敷、右手が下座敷、天井を見比べると上座敷はあまり木目が目立たない木材、下座敷は少し木目が見える木材が使われています。上座敷のこのふすまや壁、金銀プラチナが貼り付けてあります。画面越しでもキラリと光って見えました。この障子はお茶を嗜む方が好まれる東洋風の障子で木の組子が独特なデザインです。
こちらの額には「紅葉、まったく花より勝る」と記してあります。日本人にとって花と言えば桜ですが、この桜よりも柏倉家のお庭の紅葉は勝っている美しいという意味です。実際、このお庭にはたくさんの紅葉が植えられていて、もう少しするとお庭が真っ赤に染まります。頭上の木々の赤だけでなく落ち葉がこの池を埋め尽くして美しい景観だそうです。
仏間です。蔵の中に仏間があります。柏倉家にとってこの仏間は非常に大切な場所でした。なので万が一にも火の手が昇らないよう柱には銅板が巻き付けられてあります。一段高くなっているところを内陣と言います。
正面に安置されているのは鎌倉時代初期のものと伝えられている阿弥陀如来像です。漆に金箔が施されています。この内陣は柏倉家の宗派、浄土真宗の御本山、東本願寺に習って作られています。天竺をイメージしているそうです。当時これだけ立派な仏像を安置するためには御本山からの許可が必要でした。「器物安置御免」という許可状がこうして古文書として残されています。
この仏壇は京仏壇です。水運、盛んな頃、北前船で運ばれてきました。左右奥のこの板戸には金蒔絵で蓮が描かれています。水面に蓮の花が浮かぶようにデザインされています。描かれているのは日本三景である、松島、天橋立、宮島です。デザインしたのはかしわくら一族の絵師、柏倉雪章(かしわくらせっしょう)という人物です。彫り上げたのは山形出身の仏壇職人です。少し厚みがあるように見えますが、板を何枚も重ね奥行きを出しています。後ろには窓が設けられており、ここから光を取り込むことで阿弥陀如来像が照らし出され、より神々しく見える工夫がなされています。蔵王連峰もここからきれいに見ることもできます。
・一般公開はしない前蔵
一般の人は見ることのできない非公開の場所だそうで、今回の「オンラインバスツアー」では特別に見ることができました!
画面越しではありますが、貴重な前蔵の写真をお見せします。
入ったところが下座敷、右手側が上座式です。この前蔵は御本山から位の高い方をお招きした際にお泊りして頂く、今でいうVIPルームです。この前蔵には明治時代の三筆の一人とされている、巖谷 一六(いわや いちろく)の書などが残されていると言われています。
6.【体験】みんなでワイワイ、草原の上で芋煮会
芋煮の会場に移動をしました。中山町唯一の温泉、ひまわり温泉ゆららの前で行いました。
日本三大芋煮連絡協議会の、やのひろみさんというラジオパーソナリティの方がここではガイドをしてくれました。
日本三大芋煮連絡協議会とは雑誌、「旅の手帳」に山形県中山町、芋棒煮、島根県津和野町の芋煮、愛媛県大洲市の芋炊き、これらが日本三大芋煮として取り上げられたことをきっかけに芋煮サミットというものを開催したことから平成29年にできた協議会だそうです。
毎年、東京で芋煮祭りというものも開催しているそうなので東京でも楽しめるそうですよ。
山形県のすべての市町村に必ず1つ以上の温泉があるそうです。中山町のひまわり温泉ゆららでは昨年、ヒノキの露天風呂が完成したそうです。宿泊も可能です。山形牛のすき焼きを食べることができます。中山町は芋煮発祥の地とされているそうで、そのシンボルが鍋掛松(なべかけまつ)というものです。
その昔、船頭たちがこの松の木に鍋を引っかけて芋煮を作ったのが起源とされています。
その鍋掛け松がひまわり温泉ゆららの目の前にあります。そしてこの山寺地区ですが、大鍋で芋煮を煮るのが名物の芋煮会で、一昨年まで使われていた2代目の鍋太郎という直径6メートル大鍋を見ることができます。
ここでみんなでワイワイと芋煮を頂きました。米沢牛、山形牛を芋煮と一緒に調理して頂くのが現地の方のオススメの食べ方だそうです。原産品として届いた2種類の芋煮のうちの1つにはこの山形牛が使われていました!
鍋掛け松の鍋でガイドの皆さんが頂いているのでオンラインバスツアー参加者も同じタイミングで芋煮を頂きました。
ひろみさんが「これを知らないのは人生損している!」とおっしゃっていたのが印象的で、私が頂いたのはパウチのレトルト品でしたが、確かにそれくらいおいしかったです。
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